ハロウィン

ハロウィンの季節です。

店ではイベント的なことはクリスマスケーキしかやらなかったのですが、ハロウィンだからかぼちゃのタルトを買っていこう、とおっしゃるお客さんは多かったです。

 

何故に10月の末にハロウィンなるお祭りをやるのか考えてみますと、詳しく調べたわけではありませんが、昔のケルトの人達が1年の終わりをこの時期と考えていたのではないかと思われます。

収穫が終わって豊作ならホッとし、不作なら来年はどうなってしまうかハラハラするけれども、とりあえず一区切り、というのがこの時期だったのでしょう。

 

農作物の出来が切実に生死に関わっていたわけですから、その収穫を1年の区切りと考えるのは至極自然なことで、これからやってくる厳しい冬を耐えるためにも景気づけにお祭りをするのも理解しやすいことです。

 

今はグレゴリオ暦によって1年を12に分け、その始まりを1月としていてわたし達はそれが体に染み付いていますけど、その前には各地でいろんな考え方があったことをハロウィンは改めて考えさせてくれます。

 

1年もそうですが、昔は1日の捉え方も違っていて、今でこそ正確な時計があるために1日の始まりは夜中の0時となっていますが、旧約聖書では「夕べがあって朝があった」というように日没から1日が始まると考えていたようです。一日を日没から数えた民族は、ユダヤ人のほかに、フェニキア人、アラビア人、

ゲルマン人、アテネ人、ガリア人、ヌミディア人がいたようですからけっこうメジャーな考え方だったのですね。

 

クリスマスイブというのは現代ですと「クリスマス前日の夜」

と思ってしまいますが、昔は前日ではなく当日の夜だったわけです。

 

ハロウィンは1年の境目であると同時にこの世とあの世の境目の門が開く時期と考えられていて、人々は仮装して悪霊を驚かせてこちらの世界に入り込ませないようにしたとか。

そういった発想って神社の狛犬やお寺の仁王像と似ていて面白いですね。