なんでこの店こんなに狭いの?

昨日から子連れで来店する客の幼児が

「ねえ、なんでこの店こんなに狭いの?」

と親に聞く場面に続けて立ち会うことになった。

 

親は店主である私に気遣って

明確な答えをしていなかったが、

私にはその質問をする子供の気持ちに

「なるほど」と合点がいった。

 

私が幼かったはるか昔においては

近所の小さな店に買い物に行くことのほうが日常で、

敷地が広かったり

高いビルに入っているような

大型の店に行くことのほうが非日常であった。

 

それが最近では小さな個人商店は次々となくなり、

今の子供たちにとっては

大型のスーパーや商業施設に行くことのほうが

当たり前となっている。

そうなると珍しいのは小さな個人商店であり、

狭いところで物を売っていることを

不思議に思ってしまうのだ。

 

今後このような傾向が続けば

住宅街にある店はすべてコンビニ、

それ以外は商店街かショッピングモール、

大きな道路沿いのどれかになってしまうのだろう。

それも時代なのだろうが、

そうならないようささやかな抵抗をし続けようと思う。