試食帳 チョコレート

いつもはフランスやベルギー産の

チョコレートばかりなので

今回はイタリア産のチョコレートです。

 

 

 

イタリアドモーリ社の

スル デル ラゴ75%。

ベネズエラ産のカカオ豆

クリオロ系トリニタリオ種を使用しているそうです。

この種は世界的に生産量が少ないため、

チョコレート菓子に個性を持たせるには

もってこいの品種といえるでしょう。

 

フォルムがシンプルでカッコイイですね。

 

まず見た目ですが、

非常に硬質な印象を受けます。

調べてみますとこのメーカーでは

カカオ豆が本来持っている油脂分以上の

カカオバターは加えない、とのこと。

そのためカカオマスの比率が高い、

ということでしょうか。

 

削ってみます。

やはり他のメーカーの75%より硬めです。

香りを嗅ぐとなにやら覚えのある香り・・・。

暫らく思い当たらなかったのですが、

口に含んで3回目くらいに繋がりました。

赤味噌です。

チョコと味噌、あまりに開きのある食材のために

すぐに浮かびませんでした。

 

販売店の説明には

「ナッツの香り」とありましたが、

私にはそれが豆味噌に感じられたようです。

(味噌風味のチョコレートじゃ売れませんよね)

しかしながら豆味噌もチョコレートも

どちらも豆を発酵させた食品。

しかもこのメーカーはカカオ豆の発酵に

たいそうな思い入れがあるご様子。

あながち見当はずれではないと思います。

 

硬質な割に口溶けは悪くありません。

甘さはさほど感じず、程よく苦味があり、

どちらかと言うと酸味が少し抜き出ています。

後味は皮付きのままにローストしたクルミを食べたような印象です。

 

さて、これで何を作りましょうか。

 

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コメント: 1
  • #1

    ELIM (土曜日, 09 2月 2013 01:01)

    そちら様もドモーリがお気に召されましたか。
    大変良質で個性的なチョコレートですよね。
    ずいぶん前にお邪魔した客の一人で御座います。
    素人ですが、どういう訳かドモーリを食した事が御座います。