ライフログ

ライフログという行動が広がっていると

テレビでやっていた。

 

ライフログとは、日々の活動

(たとえば何を食べて、何を読んで、

何を感じたか)

を携帯やPCに記録していくことだそうだ。

 

食事をカメラに収める人は多い。

まれにうちの店内を撮らせて欲しいと

言われることもある。

中には日々の行動の逐一を

記録している人もいるらしい。

朝何時に起きて、歯を磨いて、朝食に何を食べて・・・・

これをずーっと記録に残していく。

 

それで思ったのだが、

うつ病の治療に「認知行動療法」というのがある。

明日するであろう行動、実際にした行動を書き、

自分の思考・言動・感情を客観的に見ることによって

誤って認知していることを正していく、という

治療法である。

 

とてもよく似ている。

 

誤解のないように言っておきたいのだが、

ライフログをしている人はうつ病だ、などという

単純な結びつけではない。

 

ライフログをしている人は、そんなつもりはないだろう。

記録に残すことが「結果的に」自己の客観視に役立って、

精神の安定につながっているのかもしれないなぁ、

と思ったのである。

 

今の人はいろんな所へ出かける機会が増えたし、

いろんなことをするようになった。

しかし1日が24時間であることは変わらないから

そのぶん頭に詰め込まなければならないことがいっぱいだ。

頭だって限られているキャパシティーなのだから、

必然的に記録を残さなければならない。

 

家計簿をつけると無駄な支出が見直せるらしいし、

レコーディングダイエットというのもある。

同じように精神もレコーディングすることで

自己管理していく時代なんだなぁ、と思った。