クロアソン 2

あの味をもう一度味わいたくて

自分で行ける範囲でしたが、

色んな店の物を食べましたが、違う。

行列のできる、フランス仕込みの評判店にも行きましたが

確かに風味はありますが、肝心の食感が違う。

 

もうこれは自分で作るしかない、と決心しました。

 

当時はまだ会社勤めの身でしたので、

休みのたびに文献を漁り、

レシピ・温度・時間などをノートにつけつつ、

小麦粉・バター・脱脂粉乳・イースト・水などの

材料を変えながら1年間試作し続けました。

 

日本はヨーロッパと違い湿度が高いので、

焼きあがったクロワッサンをサクサクに保つことが

非常に困難です。

それでもサクサク、ハラハラが長続きする

私がパリで食べて感動した味に匹敵する

クロアソンが出来上がりました。

<つづく>