ミシュランガイド4

パリに行って大変強く感じたのが

働く人が皆プライドを持って働いている、という事でした。

私が勤めたホテルでは、ウエイターのほとんどが学生のアルバイトでした。

フリーターだった私も、軽いアルバイトの感覚で勤めだした訳で、

ウエイターを「専門の技術者」とは考えていませんでした。

 

ところがパリでは、街角のカフェでも

40・50才台のウエイターが胸を張って

堂々と接客している。

レストランでは颯爽と料理を運び、華麗にワインを注いでいる。

そんな姿を目の当たりにして私は「ああ、ウエイターというのは

単に料理を運ぶだけではないんだ。職人なんだ。」

と目から鱗が落ちる思いをしました。

 

料理とサービスは同等に価値のあるものなのだ。

もっとサービスが知りたい。自分のモノにしたい。

そんな思いを胸にして、初めてのパリ旅行から戻りました。

 

結局パリには6回行って、当時の星付きレストランには

11軒訪れる事が出来ました。

2回目の訪問からは一人旅です。

<つづく>