植物性油脂は動物性油脂よりヘルシー?

毎度ツイッターネタで恐縮ですが、

またまた気になるコメントをみつけちゃいました。

 

「おおっ、サラダオイルだとヘルシーですね。」

RT「タルトの生地はバターが恐ろしく入るので、

今日はサラダオイルでタルトを作ってみました。」

 

一見まっとうな会話のように思います。

でも、はたして本当にサラダオイルの方が

バターよりヘルシーなんでしょうか?

 

勿論使う量でも変わってきますが、

分かりやすいように同じ量で比較したいと思います。

(四訂 食品成分表1999による)

まずはカロリーを比較してみましょう。

100gあたり(kcal)

バター      745

植物油      921

ラード       941

マーガリン    759

ショートニング  921

 

どうでしょう、バターはマーガリンより低いんですねぇ。

 

もう一つ気になるコレステロール値を比較しましょう。

100gあたり(mg)

バター      210

植物油      1

ラード       100

マーガリン    1

ショートニング  11

 

油脂の仲間ではバターは圧倒的にコレステロールは多い。

ただ皆さん、コレステロールは体に悪いものなのでしょうか?

 

コレステロールは神経細胞の材料であり、体内のコレステロールの

4分の1が神経に集まっているそうです。

また、女性ホルモンやステロイドホルモンの材料でもあり、

ビタミンDの材料でもあるそうです。

コレステロールは肝臓で80%作られていて、体外から

コレステロールが必要量以上入ってきた場合は

一時的にはコレステロール値が上がるもののその後は

肝臓が生産量を調整して値を元に戻すらしいのです。

逆に脳内のコレステロールの値が低いと、セロトニンの

機能が異常になり、鬱になりやすいとも言われています。

例えば「産後うつ」は、出産後に急激にコレステロール値が下がる

ことによって引き起こされている、と考えられています。

 

私はバター屋ではないので、別にバターを擁護する気は

ないですし、

医者でもないので、啓発するつもりもありません。

ただ、あらぬ疑いは晴らしてあげたい。

それは不当に、一方的に迷信・妄言・都市伝説?

を信じ込まされている消費者が不幸な事だからです。

 

まあ、なんにせよ「摂りすぎ」はよろしくない。

なんでも万遍なく、バランス良くが大事という事ですね。